全然ピンとこないんだけど?!モロッコ料理?ロシア料理?様々な国の料理の特徴をまとめてみた!!
皆さんこんにちは!!
世界中にはその国独特の料理がたくさん存在していますが、少しマイナーな国となるとその国の料理の特徴がどのようなものなのか分からないですよね?(笑)
という事で今回は様々な国の料理の特徴をまとめてみました!
それではどうぞ!!
イタリア料理
言わずもがな日本でも屈指の人気を誇るイタリア料理!
そのイメージはトマト・チーズ・オリーブなどの食材に、美しい盛り付けがあるのではないでしょうか?代表的な料理としてはパスタやピザがすぐに頭に浮かぶと思います。
しかし、実はイタリア人の中でも「イタリア料理といったものはない」という人がいるほどイタリア料理は多様性に富んでいます。
上記したようにイタリア料理にはオリーブやトマトが使われる事が多いというイメージがあると思いますが、これは南イタリア地方の特徴であり、北イタリア地方では隣接するフランスやスイスの影響を受け、バターや生クリームが多く用いられています。東部の地方ではオーストリアやスロベニアの影響が多く見られ、また北アフリカに近い地域では、アラブ人の料理の影響を大きく受けています。
地中海に面する地域では魚介類を用いた料理も多く、ヨーロッパの国としては珍しくタコやイカがが食材として使用されています。一方で北部や内陸の地域では肉や乳製品を使った料理も多く食べられており、総体としては素材を生かした素朴な料理が多い傾向にあります。
こういった多様な食文化が形成された背景には南北に長い、また多くの国と隣接しているという地理的な影響だけではなく、イタリア王国による統一までに多くの独立国があり地域ごとの郷土料理が発達したという歴史的な影響もあると考えられます。
加えてイタリア料理はスローフードの発祥地とも言われています。
代表的なイタリア料理
・パスタ ・リゾット ・ミネストローネ ・ピザ ・カルパッチョ ・カプレーゼ
・ピカタ ・アクアパッツァ ・カプレーゼ ・サラミ ・ティラミス ・パンチェッタ
フランス料理
イタリア料理と共に絶大な人気を誇っているのがフランス料理です!
フランス料理は元々、ルネッサンスの時代にイタリアから影響を受けながら形成され、宮廷料理として発展していったといわれ、現在でも各国の外交儀礼時の正餐としてよく使用されます。前菜、メイン、デザートの構成が基本のコース料理が主流です。
また、フランス料理においては絶対に欠かすことのできないもう一つの特徴があります。それは”ソース”です。
フランス料理で使われるソースの歴史は中世にまでさかのぼります。クラシックなフランス料理では、ソースはフランス料理の特徴を決める重要なものでした。
そして19世紀になって、シェフのアントナン・カレームにより「基本ソース」をもとにソースが4つに分けられました。
ソース・アルマンド sauce Allemande、卵黄とレモン汁
ソース・ベシャメル sauce béchamel、小麦粉と牛乳
ソース・エスパニョール sauce Espagnole、焼いた骨を含むブイヨン
ソース・ヴルーテ sauce velouté、鳥、魚、子牛肉などの、焼いた骨を含まないブイヨン
20世紀にはいると、オーギュスト・エスコフィエが「ソース・アルマンド」を卵をベースにしたオランデーズソースと、トマトソースをつけ加えました。エスコフィエが付け加えた分も含め、ソースの種類は現在のシェフにも教えられています。
ベシャメル
エスパニョール
オランデーズ
トマトソース
ヴルーテ
現在調理に使われているソースはこういった基本ソースをもとに作られており、その種類は主なものだけでも数十種類にも及ぶとされています。
代表的なフランス料理
・ムニエル ・テリーヌ ・ラクレット ・キッシュ ・ガレット ・ポトフ
・スフレ ・カスレ ・ポワレ ・コンフィ ・ブイヤベース
モロッコ料理
続いてはモロッコ料理についてです。モロッコ料理なんて有名なの?
とお思いの方もいるとは思いますが実はモロッコ料理は2010年にはイタリア料理、ギリシア料理、スペイン料理と共に地中海食としてユネスコの無形文化財に登録されており、世界的にもとても有名な食文化なのです!
モロッコは、北アフリカに位置する立憲君主制国家です。宗教はイスラム教、場所は東にアルジェリアと、南に西サハラと、北にスペインの飛び地セウタに接し、西は大西洋に、北は地中海に面しています。
アフリカながら地中海に面しているモロッコの料理は地中海料理や中世アラブ料理といったヨーロッパや中東の影響を受けています。また、オスマン帝国の支配を受けなかったためにアルジェリアやチュニジアなどのアフリカの国と比べてトルコ料理の影響が少ないと言われています。
食材は主にクミン・サフラン・パプリカがよく用られていますが、イタリアンパセリや、レモン、オリーブといったヨーロッパで人気の食材も多く使われています。
肉は主に牛肉と羊肉が使われていますが、南部の地域ではラクダも食べられているようです。
代表的なモロッコ料理
・クスクス ・バスティラ ・タージーン ・タンジーア ・ケフタ………
いや、ピンとこねーよ(笑)!!
すいません(笑)
・クスクス: デュラム小麦に水を含ませ、調理後の大きさが約1mm大の小さな粒になるように丸めてそぼろ状にしたもの。イメージとしては小麦粉で米粒みたいな団子をいっぱい作る感じで、日本におけるお米と同じようなものです。
(↓クスクス)
・バスティラ: ハトや鶏の肉を炒めた玉ねぎや揚げたアーモンドなどを包んで焼いたパイ。パスティラ、ブスティラ、ビスティーヤなどとも呼ばれる。
・タージーン: 肉、野菜、果物などを円錐形の蓋のついた土鍋で蒸した煮込み料理。日本でもタジン鍋として有名
・タンジーア: 同名の口の狭い壷に牛や羊の肉と香辛料・塩漬けのレモン・バター・ニンニクを入れて紙でふたをし炉の灰に埋めてゆっくりと蒸し煮にした料理。出勤前にタンジアを持ってモスクに行ってタンジアを灰に埋めれば、仕事が終わる頃にはタンジアがほどよく煮上がるため、独身男性向きの料理とされている。
・ケフタ: ひき肉料理。串に刺してグリルしたり、タージーンで煮込む。
ブラジル料理
日本人の移民がたくさんいたことで今でも日系人が多く住んでいる南米の国ブラジル、この国の料理の特徴はどのようなものでしょうか。
日本人移民が多くいたことは先に書きましたが、ブラジルの国民はそれ以外にも、インディオ、ポルトガル系、アフリカ系、ヨーロッパ系、そして日系を主体とするアジア系などの混血人種であり非常に豊かな文化を持っています。
それ故、ブラジル料理といっても地方によって料理の特徴は大きく異なります。ブラジル料理は主に五つのエリアに特徴で分けられます。
- 北部:アマゾナス州の首都マナウスを中心とした地域で、インディオやポルトガル系が多く住む。インディオの文化的影響を大きく受けている。インディオはキャッサバやヤシの実を常食にしているが、料理としてはエビや玉ねぎをヤシの油で揚げるカルル・ド・パラがある。
- 北東部:バーイア州の州都である港湾都市サルヴァドールを中心とした地域で、内陸部では放牧が行われている。サトウキビやカカオが重要な農作物であり、プランテーションに連れてこられたアフリカ系の影響を多く受けている。沿岸地域では、アフリカ系からの料理の影響は小さいが、魚介類、トロピカルフルーツが多く使用されている。
- 中西部:連邦直轄区がある中西部はおもに乾燥したサバンナや草原、そして北部の森に覆われた地域からなっており、狩りと釣りの名所が数多く存在している地域である。広大な放牧地から供給される牛肉と豚肉、それに魚がメニューの中心であり、大豆や米、トウモロコシ、キャッサバも常食されている。
- 南東部:オリンピックの開催地としても有名なリオデジャネイロを含むこの地域は、ブラジル屈指の工業地帯である。そのため様々な人たちが集まり非常にに多様な料理が存在している。トウモロコシや、豆類、豚肉が主な食材である。
- 南部:パラナやリオグランデ・ド・スル州が存在するブラジル南部の地域は、日本でも人気のシュラスコが有名な料理である。ヨーロッパからの移住者が多く、小麦粉を中心とした食生活が定着している。
代表的なブラジル料理
・パステウ:ブラジル風上げ餃子
・ボリーニャ:ブラジル風コロッケ
・アホス・コン・フェイジャオン:豆の炊き込みご飯
ロシア料理
伝統的なロシア料理は全体として、保存食を多用した料理が多いのですが、現在のロシア料理はとても多様な側面を持っています。ロシア料理の発展に大きく寄与したのは、ロシアそのものが帝国として広範かつ多様な文化を包含してきた歴史にあります。
そもそも、伝統的なロシア料理に保存食が多く使用されているのはロシア料理の基礎が極めて厳しい気候の下に住んでいる農民の料理にあったからです。ロシアの厳しい気候のもとでは、食材を保存しておくことが生存において必要不可欠なことでした。
そのため、ロシアで豊富に取れた魚、家畜、ジビエ、キノコ、ベリー、はちみつ、などが料理に多く用いられており。肉類はローストや煮込み料理に、ベリーや野菜はジャムやピクルスといった保存食にされました。またライ麦、小麦、大麦等の穀物は、パン、パンケーキ、粥、といった主食になるとともにビールやロシアのお酒で一番有名なウォッカの原材料を提供しました。
代表的なロシア料理
・ボルシチ:ビーツのスープ(厳密にはウクライナ地方の料理と言われている。)
・ピロシキ:中身に様々な具材を詰めたパン。
・ぺリメニ:ロシア風水餃子。餃子ですがサワークリームをつけて食べることもあるようです。
・ビーフストロガノフ:牛肉の煮込み。ストロガノフはウラル地方にあった家の名前。
イギリス料理
イギリス料理と言えば”まずい”というイメージがあるのではないでしょうか?
しかしこれにはきちんとした理由が存在しています。
一つ目は、食材本来の味を生かさない調理法が他国の人に好まれていないからです。
このような調理が行われるようになった背景には産業革命が大きく関わっています。産業革命時の労働者の居住環境は劣悪なものであるとともに、当時の賃金水準では食材の入手も困難でした。
そのため、家族全体が労働に従事しなくてはならず料理に手間をかけている時間がありませんでした。加えて、加熱殺菌が奨励された当時の衛生知識が食材の味をなくすほどの調理を助長させてしまったと言われています。
二つ目に、味付けは好みに応じて後からなされるというスタイルが無味というイギリス料理のイメージを作り出したことです。
イギリス料理では客が後から好みで塩や酢をかけて味付けをするのが一般的なスタイルでした。そのため調理の段階では味付けらしい味付けがなされないことも多いのです。そのためほかの国から来た人からすれば、イギリスの料理は無味でおいしくないと感じてしまうのです。
しかしながら、近年イギリスではそんなイメージを払しょくしようと「モダンブリティッシュ」と呼ばれる料理の一派が出てきました。
「モダンブリティッシュ」とはイギリスらしい素材や料理に、ヨーロッパやアジアと言いったほかの地域の料理手法を取り入れて、現代風にアレンジさせたイギリス料理のことを言います。具体的にはフランス料理の特徴である多様なソースを取り入れたりしています。
またこのような取り組みだけにとどまらず、現在世界全体で深刻な問題となっている移民問題が現代イギリスの料理に大きな影響を与えています。世界の各地から集まってくる移民は、イギリスに彼ら独自の文化を持ち込みました。そしてそれは食文化も含みます。そのため、イギリスの食文化は移民の流入により様々な食文化と接する機会が急速に増えており、大きく発展しているのです。
イギリス料理がおいしいという評価を受ける未来もそう遠いことでは無いのかもしれません。
代表的なイギリス料理
・ローストビーフ ・ミートパイ ・フィッシュ・アンド・チップス
・ウナギのゼリー寄せ ・スコーン ・マフィン ・サンドウィッチ
・アップルパイ ・カスタードプディング ・スコッチエッグ
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