【必見】お酒の弱い日本人?!お酒と正しく付き合う心得を簡単に!!
皆さんこんにちは!
毎年のように4月、5月になると報道されるのが大学生による急性アルコール中毒のニュースです。
悲しいことに、お酒との付き合い方次第で人生はがらりと変わってしまうのですね。
今回はそんなことにならないよう、日本人のお酒の付き合い方について見ていこうと思います!!
それでは行ってみよー!!
お酒に強い・弱いの差って何?
皆さんの周りにもお酒に強い人・弱い人がいると思いますが、その特性は何によって分けられているのでしょうか?
実はお酒に強い・弱いの違いには、私たちの体の中にあるALDH2(アルコール脱水素酵素)という酵素が大きく関係しています。
人間がアルコールを摂取すると、摂取されたアルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されます。しかし、このアセトアルデヒドという物質は人間の体には猛毒であり。お酒を飲んだ後に見られる、顔が赤くなったり、吐き気、頭痛、意識の混濁などはこのアセトアルデヒドという物質によるものです。
もちろんアセトアルデヒドは猛毒ですので、体内にはこの物質を分解する酵素が存在しています。そして、その酵素というのが上で挙げたALDH2(アルコール脱水素酵素)なのです。しかし、この酵素の働きには個人差があり良く機能する人もいれば、全く機能しない人もいます。
酵素の働きが良ければアセトアルデヒドは効率よく分解されて無毒化されるため、外見上お酒に強いといわれます。反対にALDH2の働きが弱い人はアセトアルデヒドの分解が遅いのでアセトアルデヒドの影響を強く受けることになり、お酒に弱いという事になります。
ちなみに、日本では約一割がALDH2 が全く働かず飲めない人、3~4割がALDH2が少ししか機能せずあまり飲んではいけない人、5~6割がALDH2が良く働き普通に飲める人のようです。
皆さんもしお酒を飲んでいて気持ち悪くなったら
「あ~アセトアルデヒド分解されてね~」と感じて気を付けてくださいね(笑)
日本人はお酒に弱い?!
よくロシア人はお酒に強いとか、日本人は弱いとか聞きますが実際のところはどうなのでしょうか?これについて調べてみると実際に、日本人はお酒に弱い人種であると分かりました。
上で書いたように、お酒に強いかどうかはALDH2という酵素の働きが良いか悪いかによります。しかし、日本人でこの酵素が正常に機能している人は全体の5~6割と言われており、半数近くの人がALDH2が正常に機能していません。
これをほかの地域の人たちと比べてみると例えばエジプト人(黒人)の場合国民の約100%の人のALDH2が正常に機能し、ドイツ人(白人)の場合も同様にALDH2が正常に機能する割合は国民の約100%となっています。
どうして日本人だけこんなにALDH2の機能が弱いんだーー!!
とお思いのかたもいらっしゃると思いますが、実はALDH2の機能が弱いのは日本人だけに顕著な特徴ではなく、これは黄色人種に見られる特徴なのです。
白人や黒人には見られないのですが、黄色人種の遺伝子は長い歴史の中で突然変異によりALDH2が正常に機能しないタイプが生まれてしまったのです。
そう、我々日本人がお酒に弱いのは偶然の産物だったのです。
中には、日本人は元々はお酒に強かったが、中国から来た渡来人がお酒に弱い遺伝子を持ち込んだのだという説もあるようですが真実は分かりません。
とにもかくにも、お酒が弱い人種として注意してお酒とは付き合っていかなくてはいけませんね。(; ・`д・´)ナルホド
覚えておこう、アルコール1単位
厚生労働省が推進している「健康日本21」では、一日に平均して男性で二単位以上女性で一単位以上の飲酒は生活習慣病のリスクを高めるとされています。
特に三単位以上は大きな影響があり、医療費は6割増、睡眠障害、鬱、自殺などのリスクも上昇するとされています。
また、女性や高齢者は特に注意が必要です。
最近ではお酒に強い女性も増えているように感じますが、女性の場合女性ホルモンの影響でアルコールの害を受けやすくなっており、男性の半分の期間で、または比較的少ない飲酒量でも肝臓障害やアルコール依存症になる人がいます。また、乳がんのリスクも飲酒量に比例していますので注意が必要です。
高齢者の場合、定年退職による自由時間の増加や大切な人を亡くしたことによる精神的なストレスをお酒で和らげてしまっている人もいます。心の隙間をお酒で埋めるのはとても危険なことであります。
それでは実際にアルコールの一単位とは具体的にどれくらいなのかについて見ていきましょう。
アルコールの一単位とは純アルコール約20グラムを含んでいる酒類のことを指しています。具体的には以下のようになります。
- ビール=中瓶1本(500ml)
- 日本酒=1合(180ml)
- ウィスキー=ダブル1杯(60ml)
- ワイン=小グラス2杯(200ml)
- チューハイ=1缶(350ml)
- 焼酎=コップ1杯(100ml)
ちょっと少ない気もしますね~(笑)
しかし、1単位のアルコールが体から抜けるには男性で約4時間、女性で約5時間かかるといわれていますので、飲み過ぎは人間の体に大きな負担をかけているのは間違いないかもしれませんね。
お酒との付き合い方
お酒を介するトラブルは後を絶ちません以下に書いてあることを参考にして楽しいお酒にしてください!
アルハラはやめよう
アルハラとはアルコール・ハラスメントの略であり、酒にまつわる人権侵害のことです。この問題は多くが複雑な上下関係や集団意識を背景にしたものであり、見えにくい問題でもあります。アルハラは命にかかわる問題に発展することが少なくありません、絶対にやめましょう。
アルハラの定義
① 飲酒の強要
② イッキ飲ませ
③ 酔いつぶし
④ 飲めない人への配慮を欠くこと
⑤ 酔ったうえでの迷惑行為
参考:イッキ飲み防止連絡協議会
幹事をする時の心得
① 参加を強要しない
② ノンアルコール飲料を必ず用意する
③ 飲酒の強要やイッキを行わない
④ 吐く人の出ないようにする
⑤ 飲酒運転者が出ないように監視
⑥ 酔いつぶれた人を一人にしない
アルコール中毒
お酒の席で最も注意しなくてはいけないのが急性アルコール中毒です。急性アルコール中毒とは血中アルコール濃度が上昇すことにより起こります。主な症状はろれつが回らない、自力で立てない、呼びかけに反応しないなどです。
アルコール中毒というのは脳がマヒしている状態ですので、周りの人が対処してあげることがとても大事になります。
もし上記のような症状がみられた場合は以下の処置をしましょう。
- 救急車を呼ぶこと
- 体温を低下させないこと
- 吐瀉物で窒息しないよう吐かせる
更に、お酒に強い皆さんぜひ覚えておいていただきたいことが二つあります。
一つ目は、お酒の強さと急性アルコール中毒は関係がないこと。
二つ目は、血中アルコール濃度はアルコールの量と飲むスピードで決まること。
自分はお酒が強いからといって調子に乗るのは絶対にやめましょう。
最後に
お酒はコミュニケーションツールにもなり役に立ちますし、とても楽しいものでもあります。しかしそれ以上にとても危険なリスクが存在しています。
正しい知識のもとに節度あるお酒との付き合いを心掛けることが何よりも大切なことです。
ぜひ上の情報を参考に楽しいお酒にしてください!
ここまでお読みくださってありがとうございました。
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